
こんにちは!子育て魔法使い兼、現役薬剤師のビアンコよ!
今日はドラッグストア転職について、ファーマ神殿にいらっしゃる神官長さまに聞いてみたわ。
年収は高いってよく言われるけど、勤務時間が長くて仕事はキツイ、休みもあんまり取れないって聞くけど、実際どうなのかしら?
ドラッグストアの転職のメリット・デメリットを詳しく教えてもらいましょ!
登場人物紹介

ファーマ神殿神官長
齢89,314のファーマ神殿神官長。
ずば抜けたヒアリング能力と的確なアドバイスで、働く薬剤師の能力を最大限引き出せる環境を提案している。

子育て魔法使いビアンコ
子育て真っ最中の現役薬剤師。
薬剤師としての転職歴は過去1回で、今回子どもが出来たのを機に、もう少しフレキシブルに仕事が出来る環境を探している。
ドラッグストアの年収は高いみたいだけど・・・

早速ですが、神官長さま。
ドラッグストアへの転職が気になっております。
年収はどの位になるかお教えいただけませんか?

そうさのぅ…。
正社員の待遇でいえば最大手ドラッグストアチェーンでは平均年収が700万前後じゃ。

年収700万は一般的に「もらっている方」なのでしょうか?

ぶっちゃけ、「かなりもらっている方」じゃよ。
30代会社員の年収は500万~600万じゃ。それと比べたら高給取りの部類じゃぞい。
パート勤務でも、時給1,200円~1,400円ほどじゃ。これは事務職派遣女子よりももらっているといっても過言ではないんじゃ!

では、薬剤師の資格を活かしたさまざまな職種がありますが、ドラッグストア勤務の薬剤師となると収入面ではいかがですか?

うむ。調剤分野と比べると販売系となるドラッグストア勤務薬剤師は年収が高めじゃぞい。
調剤薬局は年収700万に届かない場合があるんじゃ。それを思うと収入面ではよいといえるな。

でも!でも…という言葉がつくんじゃ。
ドラッグストア業界において700万円という平均年収が発表されておるがのぉ、残業手当とか休日出勤など各種手当がついた結果の700万円ということも覚えて置く必要があるんじゃ。
この意味ビアンコ君ならわかるな?

それは、業務時間外の仕事もあるっていうことですね。
薬剤師という性格上それは当たり前の世界ということも考えられるけど…。

そうじゃな。医療業界では時間外対応は当たり前じゃな。そこで割り切れればよいのじゃが、ドラッグストアの店内では薬剤師も登録販売者も一般従業員も並列じゃ。買い物客にしてみれば、ただ「働き手のスキルが若干違う程度」にしか見られない。
すなわち、薬剤師が一般商品を販売することや、売り場案内、品出し、雑貨品の在庫管理などをすることだってあるのじゃ。
企業風土によっては、薬剤師の範疇を越えた仕事を任されることもある。残業の理由がこれじゃったらどうじゃ?給与が高くても満足できるかのぉ…。

感じ方は人それぞれだから、一概には何とも答えられないけど…うぅーんっ!難しい問題だわ!

そうじゃな。難しい問題じゃ。薬剤師としてマルチに働けるフィールドという見方をドラッグストアに見いだせば「やりがい」も感じられる。
そこは職場の雰囲気になじめるかどうかさまざまな要素も試されるのじゃ。
ドラッグストアの仕事って何するの?

神官長さま、ドラッグストアの業務内容について教えてください!

まぁ、ビアンコ君もドラッグストアに買い物客として訪れることもあるじゃろう。
ドラッグストアの業務内容
-
- 第1類医薬品の販売 購入客へのリスク説明や使用法の確認と情報提供業務
- 医薬品全般の管理業
- OTC医薬品等の販売における登録販売者との情報共有と販売
- 調剤部門がある店では、処方箋調剤業務と情報提供業務、服薬指導、医薬品管理
- 場合によっては調剤報酬点数計算とレセプト業務
- 商品の品だしや整備、清掃など
- レジ打ち等の販売業務

まだまだ、叩けば出てくるじゃろう。

結構たっぷりあるんですね…。

それに、処方箋受付調剤薬局を開設しているドラッグストアだったら、調剤業務も並行することになる。
売り場業務と調剤業務を兼務させることはまず少ないが、規模によっては売り場を変えて販売も同時に行うようにすることもあるから、フレキシブルな働き方が求められるんじゃ!

まぁ、店の規模によっては薬剤師も複数名在籍させるじゃろうし、登録販売者や一般従業員も配置するから住み分けができるし、業務量も分散できるじゃろう。

ドラッグストアの従業員である以上、「すみません、わかりません」じゃまかり通らないから、お店全体のこともしっかり勉強しておく必要がありますね。

さよう。業務内容は異なるが、チームワークはもちろん、お互いのバックアップが必要な面が多々ある職場じゃな!

神官長さまのお話を伺うと、薬剤師には雑用もあるようですが…。

そこは職場の規模や経営状況にもよると思うぞい。従業員を確保できる店であれば、薬剤師が行わんでもよい調剤報酬請求業務や品出し、掃除や環境整備の仕事は外せるじゃろう。
規模が小さなドラッグストアであれば、従業員の配置にも限りが出てくるから、薬剤師にしわ寄せがくることもある。ケースバイケースじゃろう。
ただし「薬剤師だからと言って雑用がないと思ってはいけない」これだけは覚えて置くんじゃ。
ある程度の雑用を受け入れることは仕事で成功する秘訣じゃぞ!

はい!ドラッグストアでの薬剤師の仕事って幅が広いことが分かったわ!
ドラッグストアで働くメリット

では、ドラッグストアで働くメリットはどういったところでしょうか?

そうじゃな。
ビアンコ君の家から買い物に出掛けられる範囲にドラッグストアはいくつあるかね?

ひぃ、ふぅ、みぃ…。
あ、今、開発中のミソラシティに一軒建設中だわ!

うむ。ということは、店の方針にも左右されるがドラッグストアの数=求められる薬剤師の数ということなんじゃ。
またシフト制を敷き1日の営業時間で複数名の薬剤師が働ける環境をつくっておる。
休暇を増やす待遇向上につながるから求人数も多いんじゃ。ゆえに、転職しやすいといえるんじゃ。

それに、先ほど給与待遇が良いというお話をいただきましたね。

そうじゃな。調剤業務と比べたらドラッグストアでの薬剤師はとても大事な資格職じゃ。
薬剤師を置かねば販売ができん商品もあるからのぉ。
資格手当に上乗せする部分もあるし、時間外勤務手当など、基本給以上に稼げる事もある。

なるほど!ドラッグストアならではのメリットもありますよね?

うむ。コミュニケーションの取り方が調剤部門とは変わってくるのぉ。
疾患を抱えている方を中心にしたコミュニケーションが調剤薬局の主だった仕事じゃが、ドラッグストアは、予防目的や初期罹患者に対するケアが中心じゃ。医薬品コーナーにある商品は顧客にしてみれば、すべてが「おくすり」じゃから、医薬部外品等の知識も求められる。
買い物客に対するアドバイスは調剤の比ではないぞい。
医薬品販売だけに特化せず、いろいろな角度からコミュニケーションができるのは大きなメリットではないかのぉ。

転職しやすい職場であることはわかりました。
でも実際、今…ドラッグストア業界の転職にまつわる求人件数ってどうですか?現状が知りたいです!

おぉ、そうじゃな。ビアンコ君なら気になるところじゃろう。
それでは、この画像を見てみるとよい。

うわぁ…!絞り込みができる検索窓もあるし、転職希望者が知りたい情報がしっかり記載されていますね!

これでもまだ一部の掲載しかできていないんじゃ。
非公開求人もたっぷりある。特に店長候補やエリアマネージャー候補といった管理職待遇の求人なども見つけられるから、ビアンコ君もキャリアアップのチャンスを秘めていることを伝えておくぞい。
子育てがひと段落したら考えてみるとよいな。
ドラッグストアで働くデメリット

ってことは、もちろんデメリットもありますよね!?

そうじゃな。先にもふれたが「薬剤師の業務以外」のところで雑務が多いところが挙げられるぞい。
レジ打ちや品出し、清掃等の業務はある程度受け入れる必要があると話をしたが、こちらがメインになり薬剤師の資格を活かせないと感じたら転職のタイミングじゃ。
一部転職成功者が「こんなはずじゃなかった」と短期間で離職する傾向にもある。

雑用メインじゃ、やりがいを感じないわ。

それが自然な考え方じゃな。それと、給与がもともと多い職場じゃが、基本給はその時点で頭打ちということがほとんどじゃ。

えっ?どういうことですか!?

年齢給での昇給は見込めるが、毎年わずかなものじゃ。基本給は提示される時点でマックスということじゃ。
つまり採用時に「薬剤師としての価値」を高く評価するから、その後で評価(給与の見直し)はしませんよ、ということじゃ。
これはパート薬剤師でも同じことが言えるな。
経験・職能による時給UPが見込めない可能性があるということじゃ。

シビアですねぇ…。

それと…。

ま、まだあるんですかっ!?

後に詳しく説明するがのぉ、突発的な休みは取りにくいと思った方がよい。
医療従事者の責務というところもあるがのぉ…。
ドラッグストアは調剤薬局と違って1~2名の薬剤師しか配置しておらんのじゃ。だから、代わりが利かないというのは大きなデメリットじゃ!

子育て魔法使いのビアンカとしては、子どもの病気などに寄り添ってあげたいなぁと思いますが。

そこは職場の理解力や対応力の有無じゃないのかね?子どもの突発的な病気に関わらず、薬剤師本人の急病や身内の不幸等いろいろな問題がある。

ドラッグストア側で薬剤師不在時のフォローができる環境があるかどうか、転職先を探す際には見極める必要があると思うぞい。

ドラッグストアに転職を希望するときは、必ず薬剤師不在時のフォロー体制について質問しようと思います。
休暇の取りやすさについて

神官長さま、先ほどの話と若干重なるのですが、休暇の取りやすさってどうでしょうか?

薬剤師がいないと販売できない医薬品が存在しておるな。
ドラッグストアの性質上「薬剤師不在のため、第一類医薬品の販売はできません」という表示を出すことはできる限りしたくないってことはわかるな?

これでは…シフトで提示された以外の休暇が取りにくいですね。
家の周りに数多くのドラッグストアがあるけれど、薬は今すぐ欲しい物だし…具合が悪い人がいるからこそ、お店のハシゴはしたくない。それに…そのお店にしか置いていない薬もありますよね。

さよう「医療従事者だから、休めない」というところもあるんじゃが、売れないものがあるのは小売店としては大幅な打撃なんじゃ。
第一類の風邪薬が売れないだけで、ドラッグストアの顧客が1割減るかもしれん。風邪の養生のために栄養ドリンクを買ったり、ついでに食材や雑貨品を買ったりするじゃろう。

それをカバーするために、薬剤師を1人でも多く確保することが急務なのですね?
薬剤師不在の時間をなくすことでドラッグストア全体の売上アップにつながるってことは、気づきにつながりました。

そうじゃ。だから時給や基本給を高くして、即戦力となる実務経験者を求めるのじゃ。
と…ここまで言ったらわしがさっき言った「採用時に【薬剤師としての価値】を高く評価する」という言葉の意味がわかったのではないかのぉ。

はい!すっごくよくわかりました!目からうろこが落ちました!

まぁ、薬剤師とて休みを取る権利はあるのじゃぞ。
だから、エントリー前の検討段階のときや面接のときなどに「休暇制度について」質問してみるとよいじゃろう。
シフト制の突発休暇の取扱いや有給休暇は入社時からもらえるかは必ず質問せい。
薬剤師の転職支援サイトでは、求人担当者に直接質問を送れるフォームも存在しておる。気軽に質問できるから利用してみるとよいぞ。

はい!

パート勤務の場合は、子どもが居ることや介護が必要な家族がいること等も伝るんじゃ。配慮してもらえることもある。
もちろん転職活動のマイナス要素となることはないからのぉ。交渉が決裂すれば、他を当たればよいまでじゃ。

なんだか、ドラッグストアへの転職も前向きに考えられるようになってきました!
神官長さま、本日はありがとうございました!
【まとめ】

今日はファーマ神殿の神官長さまからたっぷりとためになる話を伺いました。

ドラッグストアは、給与待遇面はどんな薬剤師の職種の中で一番だったわね。
けれどデメリットもあったわ。
薬剤師の資格を活かした仕事だけができるってわけではなさそう。
そういった面をトータルして考えると「ドラッグストアは薬剤師にとって理想の環境だ!」って言い切ることはできないわ。
それでも、調剤・治験等といった薬剤師の資格を活かした他の職種に就いている方と比較すれば、年収アップの可能性は大きいわ。
転職によって天職を見つけることができるかもしれないから、チャレンジしてみる価値があるわよ!


