転職が決まったら、薬剤師としてのベストな円満退職を考えてみよう。

薬剤師のキャリアアップとはどんなものがあるのでしょうか?
MRへの転職?大企業への転職?大病院への転職?
自分に合ったキャリアアップの方法をこのページで学んでいきましょう!
ファルマ神官長のコンサルティングが今日も火を噴きます!

こんにちは!子育て魔法使いのビアンコよ!新しい会社へ転職したい!転職が決まった!
…とても良い話だけど、いまの会社を退職するときのことは考えましたか?

…これが結構悩みなのよね。円満退社って言うけど、ほんとにそんなにスムーズに辞められるのかしら?
今回もファーマ神殿の神官長さまに相談をしてみるわね。

登場人物紹介

ファーマ神殿神官長

齢89,314のファーマ神殿神官長。
ずば抜けたヒアリング能力と的確なアドバイスで、働く薬剤師の能力を最大限引き出せる環境を提案している。

子育て魔法使いビアンコ

子育て真っ最中の現役薬剤師。
薬剤師としての転職歴は過去1回で、今回子どもが出来たのを機に、もう少しフレキシブルに仕事が出来る環境を探している。

円満退社ってほんとにできる?スムーズな退職手続きのコツはこれ

神官長さま、転職を考えている方にとって職場を退職する時が一番緊張すると思います。
リアルな声があったら聞かせてほしいわ。

ふむ、そうじゃな。
これは薬剤師以外の声も集約した結果じゃが、転職を決めた人のうち、7割以上が「スムーズに退職できた」「ほぼスムーズだった」と言っておる。

逆に2割程度がスムーズにいかなかったのね。
うまく行った人、行かなかった人の差ってどこなのかしら?

うまく行った人の体験談を聞くとこのようなことをいっておるな。

スムーズに退職できた理由

  1. 退職の理由を前向きなものに置き換えて理解を仰いだ。
  2. 後進を育ててから退職した。
  3. 有給消化など一切行わなかった

など、職場に対して礼儀を重んじたという声が大半じゃった。
逆にスムーズにいかなかったという人の体験談をひも解けば…。

スムーズに退職できなかった理由

  1. 強く慰留され、退職届を受け取ってもらえなかった。
  2. 後任探しが難航し、自分が希望日に退職できなかった。

などという、マイナス面が浮き彫りになっておる。

そうだったのね。
じゃぁ、私たちが円満退社を実現させるためにはどうしたらよいか教えてください!

ふむ。ビアンコ君がかつてそうだったように「結婚や妊娠がきっかけで一旦離職する」という理由は納得できる話じゃな。
転職となるとこの通り、素直に話ができる理由ばかりではあるまい。

もし、事情が叶うのであれば、転職や退職を決める前に所属長や上席に待遇改善の相談をしてみてはいかがかのぉ。
まじめな話でなくともかまわん。
世間話レベルで「年功序列じゃ昇任できずに定年迎えそう」だとか
「同期の収入が自分より高額だった」など伏線を張っておくのも良いじゃろうな。

でも、話の流れを見るって難しいですね。

そうじゃな。そこで、自分にも上昇志向があることを

アピールしておくと、発展させやすいじゃろう。

面談ですか?

さよう。

今の職場の不満を上司に伝えることで、もしかしたらそれが改善されるかもしれないじゃろ?

確か言われてみればその通りですね・・・。

もしかしたら転職をせずとも、キャリアアップできる可能性だってありますしね!

悩んでばかりじゃと、体調を崩すし業務に支障をきたすことだってある。

ミスは薬剤師にあってはならんことじゃ。
まずは悩んでいることを共有するのが第一選択じゃよ。

退職を正当化させ納得させる、退社理由の伝え方

多くの転職成功者は、転職先から内定通知を受けてから 現在の職場に退職の意向を伝えておる。 収入も大事だからのぉ、保険をかけていることもうかがえるな。

ただし!

「新しい会社に入社が決まったのでやっめま~す!」
じゃと、トラブル以外の道は考えられん。
円満に退職したいのであれば、退職することを正当化させ納得してもらえる理由をつくらなきゃならん。

本音は「もっと収入が欲しい」「地位を上げたい」「経験値を上げたい」なんだけど、それを言ってしまうと、これまでお世話になってきた職場に砂をかけることにもつながりますよね。

そうじゃな。

「A社にこれまでの実務経験を認めてもらえた。新しい世界で、こちらで培ってきた薬剤師のスキルを試してみたくなった」 など
という理由があれば納得してもらえるじゃろう。
さらりとした内容で構わん。言い過ぎればこじれる原因となる。
まずはこういった理由から切り出してみてはどうじゃろうか。

遠まわしになるけど「もう決まった話だよ」というニュアンスは伝わりそう。

それに、前向きな気持ちも感じられるわね。

退職理由はポジティブに!

転職時の、退職理由に関してはポジティブな理由にしよう!

給料が安いから、仕事がつらいからなどのマイナスな理由だと印象も悪くなるし、狭い業界だとそのうわさが広がる可能性もあるわ。

転職サイトに登録し、専任キャリアアドバイザーが仲介する転職案件だったら、円満退職に向けたレクチャーを受けられる場合がある。

が、退職先に対してキャリアアドバイザーが介在することはほとんどないので、ここは自分の力でしっかりたたかうんじゃぞ。

退職の申し出と共に「退職届」を出すことが慣例なのですが、どのように記載したらよいのでしょうか?

まずは「○月末をもって退職をしたい」という旨を上司に口頭で伝えるところから始めるんじゃ。できる限り早い段階が良いな。

内諾を受けたら退職届を提出するのが一般的じゃ。

自分の意思で退職する際には退職届が必要ですね!

さよう。

白い封筒と縦書きの便せんを準備しよう。
黒のボールペンや万年筆など改ざんできない筆記具を使うことも覚えておくんじゃ。
修正用具はもちろん、「消せるタイプのペン」は使ってはならんぞ。

そうね。これが一番大事ですね!

縦書きの便せんに書く内容は、下記のことじゃ。

退職届の書き方

  1. 退職届という表題
  2. 表題から一行開け、次の行より「私事」から書き始める
  3. 「一身上の都合により」という事実を書き記すことにとどめ退職する旨理由を添える
  4. 退職日は希望日を記載する(和暦)
  5. 届出年月日は提出日を記載する(和暦)
  6. 自分の所属と名前を記載し、捺印をする
  7. 宛名は、自分が勤務する企業の最高責任者(代表取締役など)にする。

「殿」という敬称を付けることを忘れちゃいかんぞ
それと、便せんと対になる白い封筒も用意するんじゃ。

「長型4号」サイズの白封筒の表には「退職届」と縦書き記載し、裏面の差出人を書く場所には、所属部署と自分の名前を記載するんじゃぞ。

退職届を封筒に入れ、封をして提出するんですね。

そうじゃな。そうすると丁寧じゃな。

でもなぜ退職届の例文はいつも「一身上の都合」なのかしらね?

一生残る文章に「収入を上げたくて辞めたい」「モラハラがひどくてやめたい」なんて書けるわけがないじゃろう。

当たり障りなく「一身上の都合」で良いんじゃ。
正当な理由は所属長に話をして了解を得ているわけじゃからな。

ちなみにもう転職先が決まっている場合には「退職願」ではなく「退職届」と記載するんじゃよ。

退職願では「退職してもいいですか?」という意味合いになり、所属長等の受諾が必要となる。
もちろん願い出じゃから、撤回も可能じゃ。
退職届は「退職することを宣言する!」という意味合いが強くなるんじゃよ。

脅しに引き止め…退職を阻む壁を取り払うには

神官長さま、実は以前転職を試みた私の先輩が、会社から猛烈な慰留を受け体調を崩してしまったことがあったんです。

新しい人が入ったらやめても良いとは言ったけど、先輩が体調を崩すまで求人を出さなかったわ。
それに退職する先輩の給与待遇よりも明らかに高い時給で求人を出していたの。これには先輩もかなり怒っていたわ。

実は、こういった事案はよくあることなんじゃ…。

退職させるにも新人を入社させるにも経費がかかるからのぉ。
それに、ビアンコ君の先輩は職場にとってプラスになる有能な人材なんじゃろう。
極端な話、単純に慰留されるならまだしも「損害賠償を請求する」など脅されることもあるんじゃ。

えっ!私たちには「辞める権利」が保障されているのに?

そうなんじゃ。さっきも言ったように、社会保険の手続きに求人広告掲載など時間と費用がかかる。

特に社会保険労務士が介入し手続きすれば報酬が発生するしのぉ。
また、企業全体で離職率が高ければ、是正指導が入るかもしれんしのぉ。
転職者が一人出れば連鎖反応が起きる場合もある。
辞める権利を尊重する以上に、会社の損失を抑えることに躍起になってしまった結果じゃな。

うぅ~ん…会社側の気持ちも分からないでもないけど、私が転職する立場となった時このようなことがあったら怖いわ。

民法627条1項にはこんなことが書かれておる。要約するがのぉ、「有期雇用(いわば、派遣や臨時雇用者など)以外の会社員の場合、いつでも辞める事を申し入れすることができる。

そして申し入れから2週間で辞めても良い」そして、その申し入れに対して会社側の同意や承認は…必要ないんじゃよ。

ってことは、会社は慰留ができない…してはいけないってことなんですね。

先輩が苦しんだ3ヶ月間、何だったんだろう!体まで壊しちゃったのよ!

本当じゃのぉ。転職する側も繁忙期を避けて退職することや、最低でも退職希望日の2ヶ月前に申し入れを行うといった対策は必要じゃな。

ビアンコ君の先輩のようなケースや転職を理由に脅されたなどという場合は、労働基準監督署へ訴えを起こすことも可能じゃ。
これを駆け引きに使うことや、法律という後ろ盾を理由に強気に出過ぎるのも考えものじゃが、こういった防衛策もあるっていうことを覚えておかれよ。

退職日当日にやるべきこと

転職が決まり、これまでの職場の退職日が近づいてきたら

何かやっておくべきことってないのでしょうか?

あるぞい、たんまりとな。

教えてください!

まずは、後任者に引き継ぎを行うんじゃ。後任者が居ない場合は、担当していた業務フローをノートにまとめて置くとよい。

最後まで責任をもって業務を引き渡すんじゃぞ。
特に湯茶当番や掃除など気をつけなければいけないことについての注意事項や、支店によって異なるローカルルールなども記載しておくとよいじゃろう。

そうね。大なり小なり専任で仕事をしていた内容は

必ず引き継いでいくことは社会人としてのルールだわ。

それと、ある程度は職場の福利厚生担当や庶務担当者から連絡が届くはずじゃが、準備しておくことをおすすめするぞぃ。

退職までに準備しておく書類一覧

  1. 身分証明証や社員用、名刺・名札など
  2. 健康保険被保険者証(フルタイム労働者などに該当)
  3. 白衣や制服等
  4. 通勤手当の精算(定期券の残が残っている時など)
  5. 会議書類や業務上の書類を作成したデータはバックアップを取らずすべて職場に渡すこと。
  6. 誓約書(主に同業他社への転職の時に個人データや企業機密を他に持ち出さないことなどを誓約する文章への記名捺印。多くの場合提出を促される)

企業側からはこちらの書類を必ず受け取ろう

  1. 離職票:退職後雇用保険の受給者であったことを証明する書類。転職先で提出を促されることがある。退職日の翌日が入社日など、無収入期間が発生しない場合は、離職票が不要になることもある。
  2. 雇用保険被保険者証(転職先で必ず必要となる書類)
  3. 年金手帳(会社に預けている場合は必ずもらいうける)
  4. 薬剤師免許証・保険薬剤師登録票(会社に預けている場合は必ずもらいうける)

転職による無就労期間が発生した場合、確定申告等が必要になる場合があるから退職先から届く源泉徴収票は必ずもらいうけるんじゃぞ。それと、退職金の受給資格がある場合や共済制度からの退職慰労金などの給付対象に入っていれば、手続きを忘れずにとるんじゃぞ。

そうね。たくさんの手続きが必要だったわ。

思い出しました!特に雇用保険被保険者証や年金手帳は、働いた記録も記載されるから必ず確認してほしいわ!
それに、企業によっても手続き内容は変わってくるから、必ず職場担当者に確認してくださいね!

それと退職日当日は、在職中の感謝を皆に伝えることも忘れんでな!

できる限り各人に挨拶回りをするんじゃぞ!
時間が許せば、取引先にも挨拶をするんじゃぞ。

【まとめ】

今回はファーマ神殿の神官長さまに退職を切りだす方法や、退職願の書き方、うまく退職できない場合の解決法や、退職にあたっての必要書類といった「会社を辞めること」に焦点を当てたお話を伺うことができました。

私たちに「会社を辞める権利」があることや、会社を辞めることも法律で守られている事は覚えておくべきよね。
私も勉強になったわ!
薬剤師の皆さんもどうぞ参考になさってくださいね!
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